2026/02/06
初めてライラッククラシックを乾かしたときのお話

実は、初めてライラッククラシックを乾かしたときのこと。 「あ、失敗しちゃったかな……」って、一瞬手が止まってしまったんです。
想像していたよりも色がずっと濃くて、重たい感じがして。 おまけに、バラには珍しく花びらが横にふわーっと開いてしまっていたんですね。
「思っていたのと違うなぁ」って、当時は本気でガッカリしてしまって、 アトリエの隅っこの方に、ポツンと置いていたんです。
そんな私の見方を変えてくれたのは、レッスンに来てくださった生徒様でした。
置いてあったそのバラをふと見つけて、 「このバラ、なんて綺麗なんですか!」って、 すごく感動してくださったんです。
びっくりして、その子を慌ててお日様の光が当たるところへ持っていきました。
そしたら、お部屋の中で見ていた重たい色が、 光に透けて、すごく奥行きのある綺麗な色に見えたんです。 横に開いた姿も、むしろ凛としていて格好いいなって。
「この子の本当の可愛さを、私が見逃していただけだったんだな」 生徒様の言葉で、ようやくその魅力に気づくことができました。


その後、深い青系の花材や白い小花と合わせてみたら、 すごくおしゃれな雰囲気になって。 主役も張れるし、周りを引き立てる「軸」にもなれる。
なんて懐の深い子なんだろう、と今では心から思っています。
狭いアトリエなので、たくさんのお花は置けません。
でもだからこそ、私自身が心から良いなと思える、 「いつもあるから、大丈夫」と安心してもらえるような。
そんな一輪を、丁寧にお届けしていきたいなと思っています。
3月のイベントや、少しずつ整えていくアトリエで。
お日様の下で見る、このバラの「本当の色」を ぜひ見つけに来ていただけたら嬉しいです。
